浜松で、よく動く状態≒活性化を目指して。 | 東京ウェッサイ

今回のゲストはメディアプロジェクト・アンテナ／media project untenorの辻琢磨さん。

メディアプロジェクト・アンテナ／media project untenorは浜松から最先端の議論と実践を発信すべく2011年に辻琢磨と吉岡優一とで浜松に立ち上げられたインフォーマルな実践機関です。

主に浜松の中心市街地を拠点に活動しており、空洞化が進む市街地をどのように活気づけていくのかをテーマにして専門的なリサーチ活動やレクチャーシリーズの企画運営を行ってきました。活動には研修生を募集し、大学では学ぶことの出来ないリアルな体験を持ち帰ってもらうことで「まちづくり」を自分たちの延長として捉えてもらい、参加型のまちづくりのベースを作ろうと試みています。

RE=Real Educationというリサーチプロジェクトでは過去三回、都市リサーチ、レクチャーシリーズの企画、クリエイティブセンターの提案という形でそれぞれ平成23年度の一年間で進め、合計42名の研修生がカリキュラムを修了し、21回のレクチャー、42名の専門家を浜松に招聘しました。招聘しあた専門家は建築家や、リサーチャー、地元のバーテンダー、アーティストなど多岐にわたります。

今回お話させて頂く辻は、このアンテナの活動と並行して、建築設計事務所403architecture [dajiba]も主宰しております。
アンテナは、今ある人やものを把握して動かし編集してまちづくりに生かすということをテーマにしているとしたら、403では今あるマテリアルを把握して動かし編集して建築設計に生かすということをテーマにしています。
これまでの4つのプロジェクトは資材を再利用したり、建築生産や流通を浜松のまとまった範囲で行うことで結果的にプロジェクトが連動し、従来とは違うアプローチで都市や街に影響を与えるきっかけを作ることを意図しています。

このような活動を浜松で展開していくことで、人も物も情報も建築もまとまった狭い範囲の中でよく動く状態≒活性化を目指しています。