東京に住みながら、毎日のテーブルに朝どれ野菜を。 | 東京ウェッサイ

国立駅の南口から線路沿いに数分歩くと、緑色のひさしの小さな店がある。「くにたち野菜 しゅんかしゅんか」だ。

「くにたち野菜 しゅんかしゅんか」は今年7月にオープンした直売店。店内に並ぶ色彩豊かな野菜たちは、国立市内30軒の取引農家を回って集荷するもの。野菜のほか、くにたち産のハチミツをはじめ、日野産の卵や加工品も多く並んでいる。

このお店を立ち上げたのは今回のゲスト、菱沼勇介さん(代表取締役)と渋谷祐輔さん(取締役店長)。

一橋大を卒業した2人は、在学時代にお世話になった国立市にUターンした。昨年から国立で地産地消を推進するNPO法人地域自給くにたちのメンバーとして活動し、今年4月に新会社を立ち上げた。想いはひとつ。「街なかにも農地を残していきたい。」そのためには、市民のみなさんにもっと地元に農があることの価値を分かってもらうことが必要だ。

「くにたち野菜 しゅんかしゅんか」が掲げるキャッチコピーは、『東京に住みながら、毎日のテーブルに朝どれ野菜を。』
朝採れたばかりの野菜をその日のうちに食すという新しいライフスタイルが東京じゅうに広がれば、おのずと街中の農地に存在価値が生まれてくる。

鮮度へのこだわりは立地にもある。広い駐車場をもつ直売所が隆盛だが、それではまとめ買いを推奨することになってしまう。その日のうちに食べてもらわなくては、本来の地場野菜の武器である鮮度を活かすことができない。「本当の敵は家庭にある冷蔵庫です。」と菱沼さんは言う。地場野菜の店は、本来、お年寄りでも毎日使えるような駅の近くや
商店街の中にあるべきだという考えから、「くにたち野菜 しゅんかしゅんか」は国立駅から徒歩3分の場所にある。

店頭には紫色のカリフラワーやひょうたん型のかぼちゃなど、珍しい野菜も並んでいる。「農家さんはほんとうに個性的で、得意な品目もそれぞれ違う」のだそうだ。そんな多様性もお店のウリのひとつになっている。

国立の農地はこの20年で約半分に減った。その状況下、新しい都市農業の展望を描けるか。挑戦が始まっている。

菱沼 勇介

菱沼 勇介 Hishinuma Yusuke
株式会社エマリコくにたち 代表取締役
NPO法人地域自給くにたち 事務局長

1982年、東京生れ、神奈川県育ち。
一橋大学在学中に、国立市で空き店舗活用プロジェクトに参画する学生サークル「Pro-K」を大学の仲間と設立、コミュニティカフェや市民教室の立ち上げに携わる。
三井不動産、アビーム・コンサルティングを経て、昨年、国立市にUターン。
NPO法人地域自給くにたちでは、学校給食への地場野菜納入などを担う。
「くにたち野菜 しゅんかしゅんか」を今年7月にオープン。

東京ウェッサイ 国立野菜しゅんかしゅんかの回を聞きながら作業中☆【東京に住みながら、毎日のテーブルに朝どれ野菜を。】 http://t.co/zKhikclS

2012/01/18 12:17

弊社社長の菱沼が登場予定です!! #kunitachi 東京に住みながら、毎日のテーブルに朝どれ野菜を。 http://t.co/V03i3ar0

2011/11/19 12:59