打ち上げ飲みと都市と建築 | 東京ウェッサイ

約1年にわたってお送りしてきましたteam cloudの「西トーキョー改造計画!」も今回でラスト。これまで専門領域が少しずつ違うメンバーが、都市や建築へのさまざまな視点やアイディアについてお話してきました。都市や建築を作ること自体が批判にさらされることが多い今日この頃ですが、それでも必要な街や建物。じゃ、どんなテーマで、どんなふうにデザインしようか?そんな都市や建物のデザインにまつわるウラ話の一部を、そこに住む人目線、つまり生活のシーンにからめてお届けできたんじゃないかと思っています。結局、どんな大きな空間でも、どんな小さな空間でも、そこは一人ひとりの生活がハッピーになるためのステージだと思うのです。

さて、最終回である今回のテーマは、「飲み」。生活のシーンの中でも最高峰?に位置するこの時間をどうデザインするか。つまり、「飲み」を支える都市や建築はどうあるべきか?打ち上げ最終回にふさわしいテーマです。
高層ホテルの最上階のシガーバー、夜風の当たるおしゃれカフェ、雑居ビルの地下にある怪しいスナック、ガード下の赤提灯、桜の下の宴会とブルーシート、オフィス街の立飲み屋、一人家飲みのオットマン、休日のBBQの公園・・・。さまざまな飲みシーンを支える街や建築は今後どうなるともっと楽しいか?楽しい!だけど実は深いテーマでこのコーナーを締めくくりたいと思います。

塩浦 政也

塩浦 政也 Shioura Masaya
株式会社日建設計

1972年東京生まれ。早稲田大学大学院古谷研究室を修了後、株式会社日建設計に入社。入社以来、数々の都市/建築プロジェクトを担当。国内で実現した現在までのプロジェクトの床面積を足すと東京ドーム12個分に及ぶ。その一方で小規模プロジェクトや家具デザインも進行中。テーマは「犬小屋から超高層まで。」
近年は組織デザインにも参入し、今年から日建設計内に新チームcloudを設立。