見えないものをデザインする | 東京ウェッサイ



今回は、ラヂオにはもってこいの、「音」の話です。

プロの演奏家は、ステージに立った時、小さい空間だから抑えめに弾こうとか、この場所で弾くとよく鳴るとか、耳で繊細に空間を感じながら音楽をつくりだしています。私たち設計者は、彼らが最高の音楽を描けるよう、真っ白で上質なキャンバスを用意する下支え的存在。でも、そこには設計上の工夫がたくさん潜んでいます。

耳で空間を感じているのは私たちも同じ。少しざわついたカフェだと勉強がはかどる、天井の高いわーんとしたとこは落ち着かない、など、耳が受けた情報でその場所の印象が決まることって結構ありませんか?とすると、心地よい空間づくりにとって、音や響きといった見えないもののデザインは欠かせないってことになります。

面白いのは、見えない音や響きを決めているのが、空間の形や内装材といった見えるものだということ。例えば、塩浦氏設計の円形の体育館。円は音響設計者泣かせの困った音のする形なのですが、壁を少し傾けるだけで全く違う音になる。どんな音か、想像できますか?最近は空間の音をシミュレートして体感する技術も開発されていて、私たちも大学研究室と共同で設計に応用しています。

見えないものもデザインされている、そう思うと、街で、建築で、耳をすましてみたくなりませんか?

田中 亜美

田中 亜美 Tanaka Ami
株式会社日建設計

1977年前橋生まれ。東京大学工学部建築学科を卒業、同大学院を修了。某設計事務所に3年間勤務した後、2005年に株式会社日建設計に転職。
建築業界ではニッチな「音響設計」という職種で、「音」を切り口として様々なプロジェクトに携わっている。神保町花月、ヤマハホールなどのパフォーマンス空間をはじめ、住宅、オフィス、学校、病院、工場など、対象としているのはあらゆる空間。プライベートでも音楽・楽器を愛し、日々、音のことばかり考えている30代女子。都内の最東在住。

3kinswoman... ...

2022/01/13 15:15

田中さんありがとうございました。 http://j.mp/fBXaMH #tokyo_ws

2011/02/18 19:28

空間の音というより、雰囲気を大切にしたい。 http://j.mp/fBXaMH #tokyo_ws

2011/02/18 19:26

塩浦巨匠さすが! http://j.mp/fBXaMH #tokyo_ws

2011/02/18 19:23

円形のホールは音響設計者泣かせ。 http://j.mp/fBXaMH #tokyo_ws

2011/02/18 19:22

設計の内容は設計者に似てくる。 http://j.mp/fBXaMH #tokyo_ws

2011/02/18 19:21

賑やかさと喧騒感はちがう。カフェでゆっくりしたい時に騒がしいのは居酒屋なら良くてもカフェではちがうかな http://j.mp/fBXaMH #tokyo_ws

2011/02/18 19:20

こんな感じw http://j.mp/fBXaMH #tokyo_ws http://twitpic.com/4109je

2011/02/18 19:19

田中亜美さんカワイイ! http://j.mp/fBXaMH #tokyo_ws

2011/02/18 19:18

田中亜美さんカワイイ! http://j.mp/fBXaMH #tokyo_ws

2011/02/18 19:18

RT @takamorihideto: 見えないものをデザインする http://bit.ly/hbjU1k

2011/02/17 15:46

見えないものをデザインする http://bit.ly/hbjU1k

2011/02/17 15:45