羽鳥 達也 Hatori Tatsuya
株式会社日建設計
1973年群馬県生まれ。武蔵工業大学(現東京都市大学)工学部建築学科を卒業、同大学院を修了後、株式会社日建設計に入社。
小規模オフィス、お笑いのための劇場、ミニシアター、6,000戸の集合住宅、超高層オフィスなどを担当。今年3月末竣工予定のソニーの大崎新社屋の設計を担当し、バイオスキンという新しい環境配慮型外装システムを発案、研究、開発に携わる。現在、東京大学工学部建築学科、東京都市大学工学部建築学科の非常勤講師。東京大学工学部建築学科前研究室スタジオ課題講師を担当。板橋区在住。
大変な震災に襲われましたが、東京について言えば震度5強や震度6近い地震に見舞われて、ビルの倒壊などほとんどなかったことは幸いでした。地震に対しての危機意識、問題意識が低い国や地域では、もっと大きな被害が出ていたでしょう。「幸い」と言いましたが、これはラッキーでもなんでもなく、地震に対しての危機意識が高く、コンセンサスがとれ、建物やインフラの耐震基準が高く、耐震性能に対してコストをかける制度や社会的な体質が人々を地震から守ったと言えると思います。 (続きを読む...)