松本 真澄 Matsumoto Masumi
首都大学東京都市環境学部 助教
日本女子大学住居学科卒業。現在、首都大学東京都市環境学部助教、青山学院女子短期大学非常勤講師。子供の頃に高円寺、三鷹台、多摩平と移り住み、今は横浜の築45年の団地に暮らす。単身者や女性の居住、多摩ニュータウンの生活環境などをテーマに、戦後の都市郊外における家族と住居と生活スタイルの変化を通して、これからの住まいのあり方を思索中。著書に「奇跡の団地 阿佐ヶ谷住宅」(共著)など。
多摩ニュータウンにどのようなイメージをお持ちでしょうか? マスコミでは、高齢化や団地の老朽化といったネガティブなイメージで取り上げられがちです。確かに、ニュータウンが開発された40年前に建てられた団地では、高齢化率が40%を越え、団地内の近隣商店街に昔のような活気はなく、高齢者を地域で支えていく必要性が高まっています。しかし、これはニュータウンに限った現象ではありません。 (続きを読む...)