萩原 義弘 Hagiwara Yoshihiro
写真家
1961年群馬県高崎市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。毎日新聞社出版写真部を経てフリー。
1981年の夕張新炭鉱の事故を契機に、炭鉱の撮影を始めて以来30年、沖縄から北海道まで、全国各地の炭鉱・鉱山跡を訪ねて撮影を行っている。
写真集に『巨幹残栄・忘れられた日本の廃鉱』(窓社)
『SNOWY』(冬青社)。
著書 『にっぽん木造駅舎の旅100選』(平凡社)
今年5月に故・山本作兵衛さんの『炭坑画』が、ユネスコの記憶遺産に国内で初めて登録され、改めて炭鉱の歴史が見直されています。
1981年10月16日の起きた北海道夕張市の北炭夕張新炭鉱でのガス突出事故から、今月30年が経ちました。私はこの事故の撮影を契機に、全国の炭鉱や鉱山跡を訪ねて写真を撮ってきました。
明治の近代化や戦後復興に大いに貢献した炭鉱・鉱山(ヤマ)は現在はほとんどが閉山しています。かつて人々が生活し、活気にあふれていた街はなくなり、今は自然に還り、地図上から消えた所もあります。 (続きを読む...)